EPとS-Passの違い|シンガポールでは、どちらの就労ビザで働ける?(2026年版)

この記事の結論

EP(Employment Pass)は専門職・管理職向けで、2026年の最低月給は約S$5,600、加えてCOMPASSというポイント審査があります。S-Passは約S$3,300からの中堅・実務レベル職向けですが、雇用主のクオータと月次レビーの対象です。どちらになるかは給与・職位・資格で決まり、国籍では決まりません。(2026年7月時点)

EPとS-Passの早見比較

項目EP(Employment Pass)Sパス
対象者専門職・管理職・エグゼクティブ中堅・実務レベルの従業員
2026年最低給与(一般)S$5,600/月S$3,300/月
2026年最低給与(金融)S$6,200/月S$3,800/月
年齢連動の給与基準ありあり
COMPASS(ポイント審査)あり(最低40点)なし
雇用主クオータなしあり(DRC:サービス業 10%、建設・製造・造船・プロセス業 15%)
月次レビー(雇用主負担)なしS$650/月
日本語を活かせる代表的職種営業・BD、財務・バックオフィス、ITスペシャリスト、管理職カスタマーサポート、コーディネーター、営業サポート、QA、ジュニア技術職

*出典: MOM, 2026年7月時点。基準額は定期的に見直されます。最新値は必ずMOM(mom.gov.sg)でご確認ください。*

注意:比較するのは「額面」の基準です。 オファー給与(額面)がEPの下限を超え、職位が専門職・管理職ならEPトラックが有力です。EP下限には届かないもののS-Pass下限を超えるなら、S-Passが現実的な選択肢になります(ただし雇用主のクオータ次第)。手取りは税・社会保険で変わるため、生活設計は手取りベースで別途ご確認ください。

EP(Employment Pass)とはどんなパス?

EPはシンガポールの専門職・管理職・エグゼクティブ向け就労パスです。日本語を活かせる職種では、事業開発(BD)、財務・バックオフィス、ITスペシャリスト、管理職など、ビジネスレベルの日本語が求められるポジションが該当します。

  • 2026年の最低給与: 一般で月給S$5,600、金融サービス業でS$6,200。年齢連動で上昇し、45歳以上では一般S$10,700、金融S$11,800です(出典: MOM, 2026年7月時点)。
  • COMPASS: 2023年9月1日以降、すべての新規EP申請はCOMPASSポイント審査で40点以上を取得する必要があります(出典: MOM, 2026年7月時点)。詳細は COMPASS Points Framework: How Singapore Scores EP Applicants へ。
  • クオータ・レビーなし。

S-Passとはどんなパス?

S-Passは中堅・実務レベルの従業員向けです。日本語対応のサポート職・コーディネーター職の多くがここに該当します。

  • 2026年の最低給与: 一般で月給S$3,300、金融サービス業でS$3,800。年齢連動で上昇します(出典: MOM, 2026年7月時点)。
  • クオータ: 雇用主の全従業員に占める割合で上限管理(サービス業で10%、建設・製造・造船・プロセス業で15%)(出典: MOM, 2026年7月時点)。
  • レビー: 雇用主が月額S$650を負担(出典: MOM, 2026年7月時点)。

S-Pass単体の詳しい条件は Singapore S Pass: Eligibility & Salary for Japanese-Speaking Roles をご覧ください。

どちらのPass(ビザ)で就労できるか?

  • 給与を確認する。 オファー額が年齢・業種に応じたEP下限を超えているか。超えていればEP、S-Pass下限とEP下限の間ならS-Passです。
  • 職位レベルを確認する。 EPは専門職・管理職、S-Passは中堅・実務レベル職が対象です。
  • EPならCOMPASSを確認する。 給与下限をクリアしても、雇用主のプロフィール(多様性・現地雇用)を含めて40点以上が必要です。COMPASS Points Framework: How Singapore Scores EP Applicants 参照。
  • S-Passならクオータ・レビーを確認する。 雇用主に枠の余裕があることが前提です。
  • JLPTレベルと職種の対応を見る。 ビジネス日本語(N1/N2相当)を要する専門職はEP寄り、サポート・コーディネーター職はS-Pass寄りに分布します。

候補者が見落としやすい違いは?

  • EPにはクオータがない代わりに、COMPASSという難関ゲートがあります。 高給与だけでは不十分で、雇用主のプロフィールも採点対象です。
  • S-Passは給与基準が低い代わりに、クオータが「硬い」制約です。 雇用主に採用の意思があっても、枠が満杯ならスポンサーできません。
  • どちらの給与下限も年齢連動で、2027年1月1日からさらに引き上げ予定です(EP:一般S$6,000/金融S$6,600、S-Pass:一般S$3,600/金融S$4,000。出典: MOM, 2026年7月時点)。

マレーシアも視野に入れている方は、シンガポール vs マレーシア:日本語を活かせる仕事はどちらが有利? で市場比較を、Malaysia Employment Pass Categories I, II & III Explained でマレーシアのEPカテゴリをご確認ください。

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よくあるご質問

EPとS-Passの主な違いは何ですか?
EPは専門職・管理職向けで、給与基準が高く(2026年で月給S$5,600〜)、COMPASSポイント審査がありますが、クオータ・レビーはありません。Sパスは中堅・実務レベル職向けで月給S$3,300〜と基準は低いものの、雇用主のクオータと月次レビーの対象です。(出典: MOM, 2026年7月時点)
EPの方がS-Passより「上」なのですか?
優劣ではありません。EPは専門職・管理職、S-Passはサポート・コーディネーター系の実務職と、対象となる職種が異なるだけです。ご自身の給与と職位が該当する方が「正しいパス」です。
S-PassにもCOMPASSは必要ですか?
不要です。COMPASSはEP申請のみに適用されます。S-Passは給与・資格・経験と、雇用主のクオータ・レビーで審査されます。
後からS-PassをEPに切り替えられますか?
可能です。ただし自動昇格ではありません。給与・職位がEP基準を満たす職務に就き、COMPASSを通過する新規申請が必要です。
国籍はどちらのパスになるかに影響しますか?
しません。どちらも給与・資格・経験で審査されます。日本語対応職は語学力(JLPT N1/N2相当など)で定義される職種であり、国籍要件はありません。
日本語を活かせる求人ではどちらのパスが多いですか?
職種によります。BD・財務・ITスペシャリスト・管理職はEP、カスタマーサポート・コーディネーター・営業サポートはSパスが中心です。

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